参考資料シリーズです。もとネタはこちらです:

実践オランダ語講座Vol.13

先号からご紹介しているフォンデルですが、今号では「オランダ文学散歩─フォンデル、その作品(1)」として、その代表作と言われる悲劇『Gijsbrecht van Aemstel(アームステルのヘイスブレヒト)』を取り上げました。メルマガ中でもお伝えしましたが、これは17世紀のオランダ語で書かれていますし、日本で言えばお能のようなものなので、内容を細かく解説したりするのは控えておきます。

ただ、当時の韻律を耳で感じていただけるような資料をご紹介してみようかと思います。
頼もしき(笑)われらがyoutubeには、この劇が上演されたときの古い録画がアップされています。ちょうど、冒頭部分から見ることができますので、(私には面白いのですけれど)つまらないかもしれませんが、ぜひ一度ご覧になってみてください。

このような、いわば韻のリズムのようなものを「Alexandrijn(アレクサンドレイン)」と言います。画像の下にヘイスブレヒトの初めのセリフもコピペしておきます。テキストを見ながらお聞きになると、なんとなくお能っぽい(笑)抑揚が感じられるかもしれません。



Het hemelsche gerecht heeft zich ten lange lesten
Erbarremt over my en mijn benaeuwde vesten
En arme burgery, en op mijn volcx gebed
En dagelix geschrey de bange stad ontzet.

また、この画像の途中、第2幕の終わりの「rei(レイ)」も出てきます。

そのテキストのさわりだけ(実際はとても長い詩です)、チラペタ(笑)します。フォンデルは、ここでは聖書からヘロデ王の新生児殺しの話を引用しています:

Wy edelingen, bly van geest,
Ter kerke gaen op ’t hooge feest,
Den eerst geboren heiland groeten,
En knielen voor de kleene voeten
Van ’t kind, waer voor Herodes vreest;

これは本当は音楽とともに歌われていた箇所ではないかと思います。
フォンデルの劇で演奏されたであろう音楽については、まだまだわかっていないことが多いようです。でも、私の知る限り、最新の情報では、当時のフランスのエール・ド・クール(宮廷歌謡)の作曲者ボエセのメロディーなども使われた形跡があるそうで、もしそれが本当ならば、とても興味深いと思います。

ちなみに、画像中のもうひとつのシーン、ヘイスブレヒトの兄弟アーレンドが息を引き取る場面の台本は、以下のようになっています。画像中での役者たちの台詞は、青字にした部分です。

AREND
Och broeder, laetme los.
GIJSBREGHT
Hoe is ’t?
AREND
’k En kan niet meer.

BADELOCH
Hoe is het, Arend broer?

BROER PETER
Nu doe ons eenigh teecken.

AREND
Ick ben den adem quijt. Ick kan niet langer spreecken.
Mijn hart bezwijckt door ’t bloen.
Ick heb mijn plicht voldaen,
Mijn vaderlijcke stad ten ende voor gestaen,
Na dat ick had soo lang in ballingschap gezworven.
Heer broeder, ick neem verlof, en als ick ben gestorven,
Zoo voer, indienghe moet verlaeten deze plaets,
Mijn lijck met u,op dat de wraecklust es soldaets
Het niet onteer, en gun het een gewijde stede.
Gedenck mijn ziel voor God, o priester, in uw bede.

Ick schey, ick zwijm, ick sterf. Mijn tijd is hier geweest.
Och vrienden, bid voor my. O God, ontvang mijn’ geest.

なにげに省略バージョンだったのかも(笑)?

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【2009/02/2807:10】 |『実践オランダ語講座』メルマガ用参考資料
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