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今年は、カリフォルニアロールに和心をこめて(?)クリスマスツリーを作ってみました。

今年最後の私の「オランダよもやま話」には、クリスマスと『聖書』、
さらにはキリスト教文化について私の考えるところを書いて
みました。

実践オランダ語講座Vol.43

以下、私の記事のみ、全文転載いたします。



3. オランダよもやま話(33)     国森由美子
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 気づけば、クリスマスも過ぎ、新しい年がもうすぐそこまで来ています。
オランダのクリスマスは、家族や親戚がともに食事をしながら過ごしたり
クリスチャンならば教会のミサに出かけたりという、ちょうど日本のお正月に
似た雰囲気ですが、当メルマガの読者のみなさまはいかが過ごされた
でしょうか?
 私は教会にも出かけず、ふと夜空を見あげて西洋暦のはじまりをあれこれ
空想してみたりする程度の地上の民ではありますが、キリスト教と
ヨーロッパ世界、また、そこに培われた文化とは切り離して考えられない
ものだと思っています。音楽でいえば宗教曲、アートなら宗教画というような
ものはその顕著な例ですね。そしてそこに反映されているのは、当然のこと
ながら『聖書』です。
 実のところ、私はその『聖書』、とくにその日本語訳というものに違和感を
抱いていて、長らく「読まず嫌い」状態でした。ところがあるとき、なんの気なしに
聖書の(現代)オランダ語版テキストを読んでみると、そこに綴られているのは
ごく自然な文章でした。目から鱗が落ちる(これも聖書由来の言いまわしだそう
ですね)とはこのことかと思ったものです。それ以来、聖書世界にも(主に
オランダ語を通して)親しみが湧くようになりました。
 というわけで、今号ではクリスマスに因み、聖書のオランダ語現代語
バージョンから「イエスの誕生」をご紹介したいと思います。以下、オランダ聖書
協会のサイトより、ルカによる福音書2章1~21節を引用します。

オランダ聖書協会サイトより「ルカによる福音書2:1-21」

 日本語訳は、以下のウィキソースにある電脳聖書のページなどで読まれると
いいかと思います。

電脳聖書・ルカによる福音書

 ところで、この「イエスの誕生」に記されている聖書のテキストを題材とした
芸術作品は数えきれないほどあります。一目(耳?)でそれとわかるものも
ありますが、そうでないものもあります。せっかくなので、一見、聖書と絵画との
関係がわかりにくい例をあげてみましょう。まず、以下のリンクでブリューゲルの
’ Volkstelling te Bethlehem(ベツレヘムの戸籍登録 ’ をご覧ください。

ブリューゲル/ベツレヘムの戸籍登録

ここには、上記のルカ第2章の第一節目がさりげなく表現されています。
それは、絵画の下に添えられているテキストにも簡単な説明があります。
以下に引用し、訳例をつけてみます。

Dit lijkt een gezellig wintertafereel te zijn in een doorsnee Brabants dorp. Bij de herberg heerst grote drukte. Maar op de voorgrond, rechts in het midden, is een vrouw te zien gezeten op een ezel, vergezeld van een man met een zaag op zijn schouder die een os leidt. Het zijn uiteraard Maria en Jozef, die wegens de door de Romeinen uitgeschreven volkstelling naar Bethlehem zijn afgereisd, de stad van Jozefs voorouders.
 
(訳例)これは、どこにでもありそうなブラーバントの村の楽しげな冬の情景の
ように見える。宿屋にはたくさんの人だかりがしている。しかし、前景の中央
右寄りにはロバにまたがった女が見え、のこぎりを肩に牛を従えた男が連れ
そっている。それは言うまでもなくマリアとヨゼフであり、2人はローマ人が発令
した戸籍登録のために、ヨゼフの故郷、ベツレヘムの町へと旅立ったのである。

 ブリューゲルはとかく謎めいた絵を描いた画家(一族)で、その宗教観をめぐり
さまざまな説があるそうですが、一般大衆が絵解きを楽しめるような試みもある
ようです。それは『ブリューゲルの動く絵』という映画で、オランダの名優
ルトガー・ハウアーがブリューゲルの絵画世界の「中の人」になり、絵画の内部
からその世界を体験してみるというものだそうです。

映画『ブリューゲルの動く絵』公式サイト

ちょうど、公開になったばかりのようです。おもしろそうですね。

 今年も大変お世話になりました。読者のみなさまも、どうぞ、
よきお年をお迎えください。

(*以下メルマガ掲載のブログアドレスは省略します。記事は2011年12月執筆分です。)



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【2011/12/3020:40】 |『実践オランダ語講座』メルマガ用参考資料
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