以下、元ネタです。

実践オランダ語講座Vol.35

このメルマガは、最新号のみ公開されています。過去に遡ってお読みくださるという方は、どうぞ購読の申し込みをなさってください。編集部もきっと喜ぶと思います。なお、発信元であるこの東京ポリグロット外国語研究所と私が関わっているのは、当メルマガ執筆のみです。オランダ語講座の講師は別の方がなさっています。念のため、一応お伝えしておきます。

では、私の担当記事のみ、以下にご紹介いたします。

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3. オランダよもやま話(32)   國森由美子
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 すっかりご無沙汰してしまいました。9月から新年度が始まったのに伴い忙しくしていたのですが、人に会ったり人ごみの中を歩いたりすることも多かったためか、10月初旬から風邪ひき&発熱、ほとんどベッド上の住人と化し10日余を過ごすという、なんとも情けない日々でした。先週よりようやく通常の生活に戻りました。

 今号のメルマガでは、オランダ語にご興味をお持ちの読者のみなさまにご報告したいことがあります。

 東日本大震災から半年あまりが経ちますが、実は震災直前の3月4日、私はオランダ文学基金という、オランダ政府と連動している機関(日本で言えば日本文学振興会?)からある通知を受け取っていました。この機関には、基金が認めたオランダの文学者、作家、文芸翻訳者が登録されているのですが、通知には、提出してあった試訳を厳正に審査した結果、私の名も基金公認の文芸翻訳者リストに登録されることになったと書かれていました。それが届いた日は偶然にも主人の誕生日でした。翌日にちょっとしたサプライズパーティーを計画していたので、息子をはじめ、友人知人、隣人みなグルになり「密談」に大忙しだったのを思い出します。そのあと、この吉報を関係者一同にお知らせしようと思っていたところに、あの未曾有の自然災害が起こりました。あの日、あのような津波の惨状を伝える映像が世界中のニュースで流れるなど、いったい誰に想像できたでしょうか。

 以後は、読者のみなさまもご存知のとおり、海外に住む日本国民のはしくれとして自分なりにできることをと、ザイスト市やライデンのシーボルトハウスなどでなるべく多くのチャリティーイベントに参加・協力する日々が続きました。
それに、震源地と離れていたとはいえ、出版の交渉中だった東京の出版社もそれ相応な被害を蒙(こうむ)り、出版業界自体にも翌月書籍を出版するための紙が大幅に不足する(工場が被災地方面に多かったため)という深刻な事態が発生していました。そんなこんなで、交渉ごとは事態が少し落ち着いてからでかまわない、それならそれで読むべき本はいくらでもあるし、なにかと自習しながら過ごせばいいと考えていました。

 文学基金の件も、実を言えば思わず涙ぐんでしまうほど嬉しかったのですが、どうも手放しで喜ぶ気分にはなれず、内輪や周りのごく一部の友人に知らせるにとどめ、きちんと公表するのをはばかっていました。

 被災地の復興にこれからどれだけの長い時間が必要なのか、私などには計り知れず、私は今後ともこれまでと同じようにできる範囲での支援活動を続けていくつもりでいますが、翻訳出版の方は時間の経過とともにどうやら態勢が整ってきました。文学基金で審査された作品に関しては、オランダ日本の両出版社間で契約が交わされ、これは基金(つまりオランダの国費から)の経済的なサポートを得て出版されることになっています。

 そんなわけで、私は、今後オランダ文学基金の公認文芸翻訳者としての仕事をすることになりました。ちなみに、基金公認の登録リスト中の蘭日文芸翻訳者で目下活動中なのは、これまで何冊も小説を翻訳している先輩と私の2人のみ
だそうです(児童書の翻訳者は別カテゴリーです)。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(2011年10月26日執筆)

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通知を受け取ってから約8ヶ月後のお知らせになってしまいましたが、以上がその理由です。どうも、自分のことは後回しになる傾向のある私ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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【2011/10/3119:50】 |『実践オランダ語講座』メルマガ用参考資料
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