こんな風に書くと、どこかからお叱りを受けるかもしれませんが…、最近、どうも「笑っちゃう」出来事が立て続けにあったので、メモっておこうかと…

まず1つ目は、選挙投票についてです。先日の「内閣崩壊」事件直後の3月3日、今後の本格的な組閣(目下、オランダは暫定内閣で、女王さまより「現状維持すること、あらたな政策について論議してはいけない」令も出ています)にも影響するであろう市議選があったことには触れましたが…にゃんと!さまざまな市で、票のカウントミス(重複カウントも)が続出したそうです。以前は、このページの画像や動画で見られるようなコンピューターでの投票ということもあったのですが、なんでもマシンに不備があったというので(コンピューターなのにね?)、今回は「投票用紙と赤えんぴつ」を用いての手動式の投票でした。それでも、数えまちがいとは…ぷぷぷ。本来ならば、ここは「せっかく清き(?)一票を投じたのに!?」と、怒るべきかもしれませんが、どうも、私の日本の血が「いちいち細々と怒っていると身がもたないかも(爆)?」と、すでにDNA認識(って、なに?)しているとみえ、「またー?もう~、ダメなんだから…」くらいにしか思わなってしまいました。しかし、これも一種のオランダ化現象でしょうか?

上にあげたニュースページには、政府当局としては、今回のような事態にも、以前のようにコンピューターを再導入する意向はなし、とあります。ただし、目下、投票用コンピューターをとある会社があらたに開発中で、今度は投票ボタンを押すと、プリントアウトされ、どの党(あるいは候補者)に投票したかが確認できるシステムだそうですが…さて、果たして実用化なるか(半分あてにしていない)?前述の本格的な組閣に直接関係する、大事なオランダ第二院選の投票日(国民投票で、ほとんどの有権者が投票します)は、6月です。ちなみに、国籍上オランダ国民ではない私には、国政選挙の投票権はありません。当然かと思います。

2つ目は、先日閉幕した冬季オリンピック。オランダにはスケートの立派な伝統があるので、それなりに活躍が見られ、私など、オリンピックに限らず物事の勝敗やメダルなどに大して興味のない者も、まあ、やっぱり少しはオランダも日本も応援しながらテレビ観戦するわけですが、男子スピードスケート10万メートルという、いわばオランダのおハコ競技において、信じられないミスが発生しました。これにより、優勝かつ世界新記録確実だったオランダの選手が失格、金メダルは、2位の韓国選手の元に渡ってしまいました。オランダのベテランコーチが、アウトコースとインコースを勘違いして選手に指示を与えてしまったとのことでした。

この選手、Sven Kramer(スヴェン・クラーマー)さんというのは、これまでも数々の栄誉に輝いているオランダスケート会の大スター。ウィキペディアに掲載されている、過去のレースの獲得メダルの数たるや、びっくりするほどです。

実は、事件の起きた当初からライブ画像や報道を見ていたのですが、私が「笑っちゃった」のは、もちろん、その深刻なミスのことではありません。当人やコーチはもちろんのこと、関係者一同、いろいろ大変だっただろうに、一夜明けた翌朝からはまた軌道修正できていて、先週など、選手団の凱旋パレードや関係イベントの際、またこのクラーマー選手がニュースショーでゲスト出演したときなども、この、世紀の大失敗を自らジョークまじりに笑って話すようになっていたのを見て、つられて「笑っちゃった」のです。

スケート選手って、ユニフォーム姿だとなんだか怖い印象がありますが、素顔はこんなに優しい、かわいい雰囲気だったりしますね。

sven-kramer-1.jpg


「事件」発生直後のオランダ選手団の団長の対応もなかなかご立派でした。コーチのミスが大失態であることには変わりはありませんが、こちらでの報道によれば、団長のコメントはだいたいこんな内容でした。「このコーチはベテランのすばらしいコーチ、とんでもないミスであることは事実だが、かといって、今後ともコーチとしてなくてはならない存在。解任などはまったく考えていない。」レース直後、失格になった無念のクラーマー選手をこの団長さんが慰めている画像も見ましたが、そんなシーンを目にして、なぜか「これなら(コーチを寄ってたかって叩いたりというような)事態にはならないだろう」という、妙な安心感をおぼえました。

また、クラーマー選手の母親のコメントというのもどこかで読みましたが、それもさすがでした。「なにも、誰かの生死に関わるような事件じゃないんだし、しかたないじゃないの?」というような意味のことをおっしゃっていたそうです。
おかーさん、あなたはえらい(笑)!

それに、つくづく思いますが、一般的にスポーツマンというのは、たとえば典型的文系女子などとはまったく異なる、いつまでもウジウジしない、さわやか思考回路の持ち主なのではないでしょうか?

sven-kramer-2.jpg

金メダルいくつ獲ったかは忘れたけど、このミスはきっと一生忘れられない。でも、もういいんだ、笑って過ごそう。

スヴェン・クラーマー選手、今日もきっと「明日に向かって」トレーニングを続けていることでしょうね。

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【2010/03/0901:10】 |オランダ「この国のかたち」
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